病期(ステージ)及び進行度(グレード)(その1)
このページの下に病期(ステージ)の表があります。
血尿は、何かが悪いという最も一般的な徴候です。
しばしば、人は、痛み又は排尿困難、頻尿、緊急尿意(訳注:膀胱を空にしたいという切羽詰まった要求)過敏があります。
徴候又は尿検査が心配となる原因を示した後に、病期(ステージ)を判断する次の処置は、おそらく以下の診断方法のいくつか又はすべてを含むでしょう。
膀胱鏡検査、膀胱洗浄細胞学、生体組織検査又は膀胱の腫瘍存在部位の検査、IVP(排泄性腎盂造影)、超音波断層法、病理学検査。骨の精密検査及びコンピュータ断層法(CT)は医師の判断により使われるかもしれませんが、通常は上皮がんの場合は処方しません。磁気共鳴断層法(MRI)は実験的研究においては有意であると明らかにされていますが、通常は、初期の病期(ステージ)には使われません。PET検査(訳注:Positron Emission Tomographyの略で、ポジトロン(陽電子)を放出するアイソトープで標識された薬剤を注射し、その体内分布を特殊なカメラで映像化する新しい診断法)は非常に役に立つと明らかにされており、遠隔転移の診断に当たっては、コピュータ断層法(CT)又は磁気共鳴断層法(MRI)より一層正確ですが、PET検査は膀胱がんの診断のためには依然として承認されておらず、局所疾患(画像診断研究を御覧ください。)の病期(ステージ)の判定を行おうとするときに潜在的な欠点があります。これらの新しい画像診断法は、場合によっては役に立つことが明らかにされていますが、それらは小さな腫瘍の検出に当たっては、膀胱鏡検査に替わることはできません。
病期(ステージ)はどのくらいがんが解剖学的に進行したかを照合する一方、進行度(グレード)は細胞の外観(分化)とDNAの構造を照合します。
病期(ステージ)は、腫瘍が膀胱壁の深達度、リンパ節、隣接臓器及び組織への浸潤の評価によって決定されます。進行及び死の高いリスクをもたらす腫瘍は、多局性病変(膀胱の複数の場所における複数の腫瘍)のTa(浸潤なし)、上皮内がん(Tis又はCISとして記載されます。)に関連した腫瘍のT1(粘膜下結合組織までの浸潤)病変です。結局、これらのハイリスクの患者の2分の1は膀胱切除術を必要とするであろうし、3分の1は15〜20年後に膀胱がんのために死ぬというリスク状態にあります。リスク因子についてのより多くの情報はここで閲覧できます。表在性膀胱がん
正しい病期(ステージ)の重要性の素晴らしい直接の報告としては、このウェブサイトの「塹壕からの物語」のセクションのケンZの経験を御覧ください。
進行度(グレード)は、生検標本の細胞がどれほど異常であるか又は悪性であるようであるか、そしてどれほど密接に腫瘍がその同じタイプの正常な組織と類似しているかを示して、病理学検査によって決定されます。分化は、異常細胞の正常細胞と類似性の程度を説明するために用いられた別の用語です。腫瘍細胞は、同じ種類の正常細胞のように見えてかつ正常細胞のいくつかの機能を実行することができるときに、十分に分化された上で、判断されます。不十分な分化及び未分化腫瘍細胞は、組織が乱れており、異常な外観です。一般原則として、腫瘍の進行度(グレード)はその成長率又は悪性と一致しています。未分化又は高い腫瘍の進行度(グレード)の腫瘍は、十分に分化した又は低い腫瘍の進行度(グレード)の腫瘍より速く成長します。大きな腫瘍は低い進行度(グレード)であるかもしれず、小さな腫瘍は低い進行度(グレード)であるかもしれません。上皮内がんは潜在的な危険性があり、通常高い腫瘍の進行度(グレード)で、上皮内がん患者は悪性度の高いリスクの状態にあるので、十分に検査されなければなりません。
世界保健機構(WHO)の分類は、尿路上皮がんの三つの進行度(グレード)を認定しています。進行度(グレード)1は、制限された異型と間接核分裂によって高分化乳頭腫瘍を表しています。他方、進行度(グレード)3の病変は、細胞の層と細胞の大きさの著しい増加を示し、目立った多型性と有糸分裂が顕著です。腫瘍の進行度(グレード)は、移行上皮がんの自然史とかなり関係するようです。診断の進行度(グレード)が高ければ高いほど、2年以内の病気による死の発生はより高くなります。
触診できる腫瘤を発見するための双手触診法は臨床病期の別の重要な部分です。腫瘤の双手触診法検査の存在は、予後を判定し得る価値があり、微細な腫瘍浸潤と結びついたこの検査は、臨床病期の有用性を強化するかもしれません(1)。
病理学検査も行われ得ますが、これは様々なバイオマーカー・予後指標を分析するものです。行われたすべての診断行為の結果と結び付いたこれらの所見は、治療方針の最善の明確化に役立ち得ます。生体組織検査だけでは、いつも正確に浸潤深達度を評価することはできませんので、病期病理学検査の決定としての進行度(グレード)は病期(ステージ)の重要な部分です。
様々な因子は治療過程に影響を与え得るもので、すべての症例は独特です。腫瘍浸潤の程度、大きいか又は多病巣、多焦点腫瘍、尿管障害、希な組織学上の細胞型、上皮内がん、の本来の場所に損われた腎臓機能は、重要な予後の因子です。患者が適切な外科手術の候補者ではないか、又は付随性の医学的問題があるならば、これはまた、治療方針と同様に予後のいずれもどれが勧められるかということに大きく影響するかもしれません。
すべての膀胱がんの患者のうち、約50%が低いリスクの集団、約35%が中間的な集団、約15%が高いリスクの集団にそれぞれ属しています。単独又は多発の腫瘍の進行度(グレード)Taの多発又は進行度(グレード)のTa2の病変であれば低いリスクのグループ、複数又は多発の腫瘍の進行度(グレード)T1の三つの病変又は3cmより大きい腫瘍であれば高いリスクのグループに、それぞれ属しています。この間に、七つ未満の進行度(グレード)Ta1又はTa2の病変がある患者がいます。彼らは中間的な予後(訳注:病気からの生存と回復の予測)です(2)。またリスクのグラフを御覧ください。
出典が示されているもの以外は、ウェンディ・シェリダンが執筆又は編集したものです。
このページは、2008年3月8日土曜日に最終修正が行われました。
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病期(ステージ)及び進行度(グレード)(その2)
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原本:2007.07.06 09:34
更新:2008.06.16 06:39
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