膀胱がんについて(その1)

リスク、職業リスク

 米国がん学会は、全米で2006年に膀胱がんで約13,060名が亡くなり、新たに61,420名が膀胱がんと診断されるであろうと推計しています。現在、米国には600,000名の膀胱がんの克服者がいます。世界的には、毎年新たに350,000名以上が膀胱がんと診断されており、男性では4番目に、女性では7番目の最も頻繁に起こる充実性腫瘍です(1)。

 主に膀胱がんを患った後の長い生存率のおかげで、膀胱がんは健康産業にとって最も費用がかかるがんの一つであるとともに、肺がんを克服した人の数を超えるなど、増加傾向にあるがんです。

 膀胱がんの再発率は80パーセントです。米国の約400,000名は、再発の可能性がある危険な状態であると推計されています(2)。

 膀胱がんの主な徴候は、血尿又は尿中の血です。尿に目に見える血を見つけたすべての人は、結果が出るまでは膀胱がんであると考えるべきです。血尿はあったりなかったりするものですが、尿の分析による悪い結果は膀胱がんという診断を否定できません(3)。

 膀胱がんは着実に増加しています。膀胱がんは、米国の男女とも2010年までに28%増加すると予測されています。膀胱がんは最も予防可能ながんの一つです。喫煙は、膀胱がんの最もリスクのある因子で、喫煙者は非契煙者の2倍のリスクがあります。都市部、特に米国北東部の居住者、さらに染料、ゴム又は皮革産業従事者は、より高いリスクがあります。

 膀胱がんは60歳を超える人々に最も頻繁に発生していることから、未来のがんの重荷となる主要な決定因子は、第二次世界大戦後に生まれたベビーブーマーの老化と米国人口の増加規模です。がん患者総数は、現在の発生率が変わらなければ、2050年までに2倍になり得ると推測されています(出典:米国がん学会)。

女性とアフリカ系米国人―より高い死亡率

 女性は男性よりも6〜9か月間治療が遅れており、診断が遅れている女性の膀胱がん患者の死亡率を男性と比べると不均衡な死亡率との関連性がうかがえます。膀胱がんの死亡率は、黒人男性は白人男性より高いです。膀胱がんにり患した一親等の親族がある人は、こうした家族の病歴がない人と比べると、2倍ほど膀胱がんにり患するようであり、膀胱がんの発生と遺伝要因の関係があることがうかがわれます(4)。

 膀胱悪性腫瘍に侵された非常に高い割合のアフリカ系米国人は、かなり低い生存率であることが分かっています。単なる尿路の悪性表在性がんの患者のうち、黒人は診断時には、より広範な種類の病気にり患していました。病気の種類の具体的な範囲内では、病期(ステージ)T2のレベルの腫瘍の黒人患者はかなり低い生存率であるといういくつかの証拠と、病期(ステージ)T3のレベルの腫瘍の黒人患者は同じレベルの白人患者と比較すると、かなり低い生存率であるという有力な証拠がありました。診断から6か月以内に亡くなった黒人患者の浸潤性の膀胱がんは、命を脅かす兆候であることが分かっています。黒人患者と白人患者は、実施された診断テスト及び治療も異なるものではありませんでした(5)。(米国がん研究所の論文:人種相違を参照してください。)
 

 リスク要因は以下を含みます。


 職業上のリスク因子は、ヘアダイ(ヘアカラー)の頻繁・早期の曝露、医療及び産業の染料の中で使用される化学薬品を含む染料のアニリンの曝露です。
 リスクを増大させるほかの職業は、次のものがあります。

 
 出典が示されているもの以外は、ウェンディ・シェリダンが執筆又は編集したものです。
 このページは、2007年7月17日火曜日に最終修正が行われました。
 This is a tentative Japanese translation of Bladder Cancer WebCafe. http://blcwebcafe.org/blcatypes.asp

膀胱がんについて(その2)
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原本:2007.05.23 11:15
更新:2007.12.27 16:22

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