化学療法で生き残る(その1)
細胞保護薬
化学療法と結び付いた吐き気及びおう吐は、治療を受けている患者の最も重い副作用及び心配事に含まれます。化学療法が促進する吐き気及びおう吐への恐怖は、最適値以下の化学療法薬剤の使用又は吐き気及びおう吐を理由にして継続治療をひいては患者が拒否するという結果になりかねません。制御できないおう吐により20〜50%の患者は、化学療法の一回以上の投薬単位の実施を遅らせるか、これ以上の化学療法を拒否します。患者は、恐怖心及びうつ状態がひどくなり、深刻な場合、吸引性肺炎、体重減少、全身的な病感、脱水症状、骨折及び食道裂傷のようなほかの合併症になりかねません。このことは、したがって吐き気及びおう吐の効果的な制御が化学療法を受けている患者の主要な目標である生活の質(クォリティオブライフ)に劇的な影響を及ぼし得ます。投薬の処方を遠慮なく医師に頼みましょう。化学療法は大変きついものなので、誰も不必要な量の吐き気に耐えるべきではありません。吐き気の最大の緩和を行うためには、2・3種類の異なる薬剤の併用が必要でしょう。
医師の指示による新薬を含む多くの医薬品により、問題は除去され得るものです。ある患者たちは、これから治療を受けることを知るとき、自動的に吐き気がしたり、おう吐します。これは、におい、病院の環境又は過去の治療の記憶が引き金になり得ます。これは条件反射で、アティバン、バリウム及びベルセドといった抗不安薬物療法は、この吐き気及びおう吐を緩和するためのほかの薬剤とともに一般的に用いられます。
薬容量及び投与の方法はまた、CINV(化学療法が促進する吐き気及びおう吐)の頻度に影響を与えます。シスプラチンは最も激しく吐き気を催す薬剤で、50mg/m2の薬容量は24時間以内の急性の吐き気及びおう吐を促進し得ます。
次は、薬剤ごとのCINV(化学療法が促進する吐き気及びおう吐)の頻度及びきつさです。
化学療法の薬剤の吐き気の可能性
化学療法薬剤(mg/m2)
レベル5: 極度の頻度で吐く(頻度>90%)
Carmustine(カルムスチン(訳注:日本では2007年5月18日現在未承認)) (>250)
Cisplatin(シスプラチン) (>=50)
Cyclophosphamide (シクロホスファミド)>1500)
Dacarbazine(ダカルバジン)
Mechlorethamine(メクロレタミン(訳注:日本では2007年5月18日現在未承認))
Streptozocin(ストレプトゾシン(訳注:日本では2007年5月18日現在未承認))
レベル4: 高い頻度で吐く(頻度60%〜90%)
Carboplatin(カルボプラチン)
Carmustine(カルムスチン(訳注:日本では2007年5月18日現在未承認))(<=250)
Cisplatin(シスプラチン)(<50)
Cyclophosphamide(シクロホスファミド) (>750〜1500)
Cytarbine(シタラビン) (>1000)
Doxorubicin(ドキソルビシン)(>60)
Methotrexate(メトトレキサート)(>1000)
Procarbazine (oral)(プロカルバジン(経口投与))
レベル3: 中程度の頻度で吐く(頻度30%〜60%)
Cyclophosphamide (シクロホスファミド)(<=750)
Cyclophosphamide(シクロホスファミド(経口投与))
Doxorubicin(ドキソルビシン)(20〜60)
Epirubicin(エピルビシン)(<=90)
Hexamethylmelamine(ヘキサメチルメラミン(経口投与)(訳注:日本では2007年5月18日現在未承認))
Idarubicin(イダルビシン)
Ifosfamide(イフォスファミド)
Methotrexate(メトトレキサート)(250〜1000)
Mitoxantrone(ミトキサントロン)(<15)
レベル2: 低い頻度で吐く(頻度10% 〜30%)
Docetaxel(ドセタキセル)
Etoposide(エトポシド)
5-Fluorouracil(5ーフルオロウラシル)(<1000)
Gemcitabine(ゲムシタビン)
Methotrexate(メトトレキサート)(<50〜<250)
Mitomycin(マイトマイシン)
Paclitaxel(パクリタキセル)
レベル1: 吐き気はない(頻度 <10%)
Bleomycin(ブレオマイシン)
Busulfan(ブスルファン)
Chlorambucil(クロラムブシル(経口投与)(訳注:日本では2007年5月18日現在未承認))
Fludarabine(フルダラビン)
Hydroxyurea(ヒドロキシウレア)
Methotrexate(メトトレキサート)(<=50)
L-phenylalanine mustard(L-フェニルアラニンマスタード (経口投与))
Thioguanine(チオグアニン(経口投与)(訳注:日本では2007年5月18日現在未承認)))
Vincristine(ビンクリスチン)
Vinorelbine(ビノレルビン)
出典が示されているもの以外は、ウェンディ・シェリダンが執筆又は編集したものです。
このページは、2007年9月16日日曜日に最終修正が行われました。
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化学療法で生き残る(その2)
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原本:2007.05.18 23:16
更新:2008.02.16 15:22
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