女性と膀胱がん(その2)


ヘアダイ(ヘアカラー)の使用による膀胱がんのリスクの増加

 少なくとも月に1回以上ヘアダイ(ヘアカラー)をする女性は、これをしない女性と比較すると膀胱がんになるリスクは2.1倍増加することが経験上分かっています。定期的に(毎月1回以上)15年以上ヘアダイ(ヘアカラー)をするとリスクは3.3倍に増加します。この傾向は、こげ茶及び黒などの暗い色の使用に顕著になります。美容・理容で10年以上の勤務経験者は、非勤務経験者と比較すると5倍リスクが増加します(6)。

水中の硝酸塩による女性の膀胱がんのリスクの増加

 アイオワ大学の研究によると米国環境保護庁が定める水中の10mg/L以下のレベルの硝酸塩を含んだ水道水を飲んだ女性は、もっと低いレベルの水を飲んだ女性よりも約3倍膀胱がんにかかりました。研究者たちは、10年以上同じ水を使っていた55歳から69歳までのアイオワの女性約22,000名を調査しました。研究者たちは、喫煙、ビタミンC又はビタミンEの摂取にかかわらず同じ硝酸塩のレベルの水を飲む地域で、膀胱がんのリスクが高くなっていることを発見しました。彼らは、また、汚染された水が卵巣がんの高いリスクになっていることを発見しました(7)。

 米国国立がん研究所は、膀胱がんのスクリーニングというレポートで次のような結論に達したと報告しています。「血尿精密検査、泌尿器細胞検査若しくは多種の泌尿器細胞又はほかの泌尿器組織の採取検査に膀胱がんの死亡率の増加を認めるエビデンス(科学的根拠)は、不十分です。」(2)

 言い換えれば、尿に血が混じっていたら真っ先に検査をすることは、決して費用がかかる検査とは考えられません(将来的には命を救うでしょう。)。

 血尿は様々な原因がありますが、年齢、性別、兆候があるなしにかかわらず、膀胱がんの可能性があります。尿に目に見える血を見つけたときは、結果が出るまでは膀胱がんであると考えるべきです。なぜなら、血尿はあったりなかったりするものですが、尿の分析による悪い結果は膀胱がんという診断を否定できないものです。

早い時期の閉経による膀胱がんのリスクの増加

 年齢や喫煙の要因に続いてデータは、女性の閉経の年齢が下がるにつれて膀胱がんが増えることを示しました。43歳から47歳までの間に閉経した女性は、48歳以上で閉経した女性と比べると、32%ほど膀胱がんになる率が高くなります。42歳以下で閉経した女性のリスクは、60%高い。この点に関連して、閉経が自然現象の場合及び手術の結果のいずれにおいても同じでした。膀胱がんの発生の機会は、生理が始まった年齢、第1子出産年齢、出産数、ホルモン療法、不妊、子宮類腺腫、卵巣嚢腫又は子宮内膜症というほかの生殖の要因とは関連がありません。

 さらに、両側の卵巣摘除をした女性は、これをしなかった女性と比較すると、膀胱がんになるリスクは増加しました。

 閉経後のエストロゲンの低下が「膀胱がんに関連した因子の尿路への増加」につながっていると、研究者のプリズメント医師は報告しました。「これでなぜ私たちが、膀胱がんと閉経に関係する生殖要因だけの関連性を観察するのか説明できるでしょう。」

 しかしながら、プリズメント医師は、「この関連性の生物学的メカニズムは不明確であることから、明確な結論を出すには早すぎます。」と付け加えました(9)。

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 出典が示されているもの以外は、ウェンディ・シェリダンが執筆又は編集したものです。
 このページは、2007年9月16日日曜日に最終修正が行われました。
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原本:2007.05.12 15:30
修正:2007.09.09 10:02

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