尿マーカー(その7)

 膀胱がん検出における集団検診方法比較

 1999年に行われた研究において、研究者たちは膀胱がんを検出するために、先を見越して、尿細胞診、BTA stat、NMP22、フィブリン・フィブリノゲン分解産物(FDP)、テロメラーゼ(訳注:胚細胞や不死化腫瘍細胞のテロメアDNAを合成するリポタクレオプロテイン酵素)、化学発光ヘモグロビン及びヘモグロビンディップスティック(訳注:ディップスティックとは、化学薬品などをしみ込ませたセルロースの小片で、 尿に浸してブドウ糖や蛋白質などの検査をするもの)の感度及び特異度を評価し、比較しました。かく腫瘍の進行度(グレード)及び病期(ステージ)において、テロメラーゼ(訳注:胚細胞や不死化腫瘍細胞のテロメアDNAを合成するリポタクレオプロテイン酵素)は、すべての検査の中で膀胱がんと最も強い関係(69%の全体一致)がありました。テロメラーゼ(訳注:胚細胞や不死化腫瘍細胞のテロメアDNAを合成するリポタクレオプロテイン酵素)は、上皮内がんの患者において91%(11名中10名)が陽性でした。感度及び特異度の組み合わせは(それぞれ70%と99%)、これらの患者における膀胱がんの集団検診の中で最も高いものでした。テロメラーゼ(訳注:胚細胞や不死化腫瘍細胞のテロメアDNAを合成するリポタクレオプロテイン酵素)は、膀胱ガンの予測において細胞診、BTA stat、NMP22、FDP(訳注:フィブリン・フィブリノゲン分解産物)、化学発光ヘモグロビン及びヘモグロビンディップスティック(訳注:ディップスティックとは、化学薬品などをしみ込ませたセルロースの小片で、 尿に浸してブドウ糖や蛋白質などの検査をするもの)より性能が優れました(4)。

 テロメラーゼ(訳注:胚細胞や不死化腫瘍細胞のテロメアDNAを合成するリポタクレオプロテイン酵素)―

 2005年10月のJAMA(訳注:米国医師会雑誌)(2005; 294:2052-6)で公表された研究によると、イタリアの研究者たちは、分析評価分が90%の反応度及び88%の特異度を示したことを報告しました。75歳又はこれより若い者の特異度は94%にまで増大しました。作用水準の同じ予測的能力は、低い進行度(グレード)又は陰性の細胞診結果の患者に観察されました。特に、腫瘍の進行度(グレード)が1、2及び3の感度は、それぞれ93%、87%及び89%でした。

 検査は低い進行度(グレード)の腫瘍を鑑定することを証明するけれども、それは膀胱がんの低い影響であり、ハイリスクの部分グループに向けられるべきであることから、日常業務の集団検診における使用には推薦されないと、フォルリ、モルガーニ‐ピエラントニ病院の作者は注釈を付けました。
 PubMed abstract Relevance of Urine Telomerase in the Diagnosis of Bladder CancerMaria Aurora Sanchini, MSc; Roberta Gunelli, MD; Oriana Nanni, MSc; Sara Bravaccini, BSc; Carla Fabbri, MSc; Alice Sermasi, BSc; Eduard Bercovich, MD; Alberto Ravaioli, MD; Dino Amadori, MD; Daniele Calistri, PhD JAMA. 2005;294:2052-2056.

 泌尿器学タイムズ(www.urologytimes.com)のオンライン記事は、JAMA(訳注:米国医師会雑誌)の記事を報告しました。アイオワ大学泌尿器腫瘍学の泌尿器学教授及びアイオワ市カーヴァー医科大学泌尿器腫瘍学部長のマイケルA.オドネル医学博士によると、理論上、尿のテロメラーゼ(訳注:胚細胞や不死化腫瘍細胞のテロメアDNAを合成するリポタクレオプロテイン酵素)は、本日までの膀胱がんの非浸襲性検査より見込みがあるようです。

 「私たちが約90%の感度及び90%の特異度によって何かを見ているように見えます。それは、世の中にあるどのようなほかのテストよりも約10ポイント高いです。」と、この研究にかかわらなかったオドネル博士は述べました。

 その検査の主要な利点は、カリストリ博士によると、非侵襲性であること、局部麻酔薬の下で実行できること、及び膀胱鏡検査の約100ドル又は尿細胞診の50ドルよりかなり廉価な20ドルであることです。

 「...それは、ハイリスクのスクリーニング集団のための優れたマーカーであるかもしれません。」とカリストリ博士は泌尿器学タイムズに語りました。「さらに、それは、細胞学的検査の間に見つからずに済むことができる低い進行度(グレード)の腫瘍診断に高い反応度を示します。結果は通常2・3日で入手可能です。」記事リンク

 出典が示されているもの以外は、ウェンディ・シェリダンが執筆又は編集したものです。
 このページは、2006年10月30日月曜日に最終修正が行われました。
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尿マーカー(その8)
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原本:2007.11.10 20:48
 
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