尿マーカー(その6)

 FDP(訳注:フィブリノゲン分解産物)―フィブリン・フィブリノゲンの分解産物


 FDP(訳注:フィブリノゲン分解産物)は、最近の研究(日本泌尿器学会雑誌2001年1月号92(1):1-5 Oeda T, Manabe D Department of Urology, Onomichi Municipal Hospital.PMID: 11235137) によると、低い進行度(グレード)及び非浸潤性腫瘍においてでさえ高い感度を示し、そしてその診断能力はNMP22より優秀であり得ます。

 FDP(訳注:フィブリノゲン分解産物)検査は、尿におけるフィブリン・フィブリノゲンの分解産物の存在を検出します。それは、診察室で行われ得る簡単な検査であり、結果は約10分で入手可能です。フィブリン及びフィブリノゲンの分解産物は、フィブリン及とフィブリノゲンのフィブリン(線維素)溶解現象体系作用によって生成されたタンパク質の断片です。血漿タンパク質(訳注:血漿中に存在するすべてのタンパク質。免疫グロブリンなど)は、腫瘍の血管から周辺組織に漏れます。凝固因子(訳注:血液の凝固過程にかかわる種々の血漿成分。第1因子(フィブリノゲン)、 第2因子(プロトロンビン)、第3因子(トロンボプラスチン)など、欠番の第6因子を除いて第13因子に至る因子を含め15種類)は、急速に血漿のフィブリノゲンを血管外のプラスミン(訳注:血漿中のタンパク質分解酵素)によって分解させられ、ウロキナーゼ(訳注:凝血を溶かす酵素)によって活性化されるフィブリン凝塊(訳注:血液やリンパ液の柔らかいぬらぬらした塊)に変換しますFDP(訳注:フィブリノゲン分解産物)検査は、これらの分解産物を検出することができて、膀胱がん患者の3分の2において陽性です。FDP(訳注:フィブリノゲン分解産物)分析評価は、尿細胞診より正確で、高い特異度(健常者の96%における陰性)があります。FDP(訳注:フィブリノゲン分解産物)検査は、少なくとも一つの研究においてBTA検査よりも優れていることが発見されました(*)。

 テロメラーゼ(訳注:胚細胞や不死化腫瘍細胞のテロメアDNAを合成するリポタクレオプロテイン酵素)は、

 現在、移行上皮がん(TCC)の診断及び再発監視におけるその潜在的な有用性のために評価されている別の物質です。それは間もなく医師及び患者に利用可能にされるでしょう。テロメラーゼ(訳注:胚細胞や不死化腫瘍細胞のテロメアDNAを合成するリポタクレオプロテイン酵素)は、染色体(訳注:細胞分裂の際に細胞核に由来して現われてくる棒状・粒状の小体。遺伝情報のにない手であるDNAが存在します。)の末端を占めて、DNA複製の間にそれらの完全性を保護し、がん細胞の不死化に関係しているかもしれないDNA配列である末端小粒の生産を引き起こすリボ核タンパク質複合体(訳注:RNAを含む核タンパク質)酵素です(3)。

 出典が示されているもの以外は、ウェンディ・シェリダンが執筆又は編集したものです。
 このページは、2006年10月30日月曜日に最終修正が行われました。
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尿マーカー(その7)
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原本:2007.11.10 20:48
 
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